Tuesday, May 9, 2017

馬雲(Jack Ma)とアリババ 年表


馬雲(Jack Ma)とアリババ 年表

1964年10月 杭州市にて生まれる。父は戯劇協会の責任者、母は時計工場で働く。

 子供の頃はケンカに明け暮れる。15歳の頃から英語を熱心に学び始める。

 大学入試(高考)に2度失敗。数学が不得意。3度目の挑戦でも点数が本科合格には足らなかったが、なんとか杭州師範学院英語科に入った。

 路遙の小説『人生』、テレビドラマ『燃えろアタック』(主人公・小鹿純子)に影響された。

 大学卒業時の分配により、杭州電子工業学院の英語教師となる。

1992年 英語教師をやりながら、海博翻訳会社を設立。

 翻訳事業ではもうからないので義烏の小商品を事務所で販売して経営を成り立たせた。

1995年 杭州市に頼まれた仕事で訪米した際にインターネットと出会い、英語教師の職を辞して創業する決意を固める。

1995年 自己資金や親せきからの借金などで8万元、何一兵と宋衛星からそれぞれ1万元ずつ出資してもらって浙江海博網絡技術有限公司を資本金10万元で設立。

 「中国黄頁」を始める。中国初めてのビジネスのウェブサイト。中国企業の紹介を英文で作り、シアトルのネット会社にサーバーに載せてもらう。創業後、4カ月にして杭州でもようやくインターネットを見られるようになった。

1997年 杭州電信と合弁事業を開始。合弁パートナーの杭州電信に中国黄頁を複製されてしまう。

 北京の対外経済貿易合作部の誘いにより、北京で商取引サイト、中国国際電子商務中心の立ち上げを中国黄頁を作っていた仲間たちで手伝う。同中心は当初イントラネットで始めたが失敗し、インターネットでやったら成功。

 外経貿部側は馬雲らに30%の持ち分を与えるという約束を守らなかったため、98年暮れに馬雲グループは杭州に戻る。

1999年 馬雲グループは共同50万元を出資してアリババを創業。中小企業を対象とするB2Bにターゲットを絞る。

1999年10月 Goldman Sachsがリーダーとなって共同でアリババに500万ドルを投資。

1999年秋 孫正義が北京に出資希望者を集めた会合に馬雲が出てアリババを紹介、その場で孫より出資の打診を受ける。

2000年1月 東京で孫正義と交渉し、2000万ドルの出資を受け、孫正義がアリババの顧問となる。

2001年 アリババ、ITバブル崩壊の影響で人員削減をよぎなくされる。海外業務も縮小。
2002年2月、日本アジア投資がアリババに500万ドルを出資。

2002年 黒字転換。

2002年 eBayが易趣の株の33%を買収し、中国に進出。

2003年5月 C2Cの淘宝網を始めた。

2003年6月 eBayが易趣の残りの株も買収して中国に本格進出。

2003年 ソフトバンクが中国の盛大網絡公司に4000万ドルの投資。

2003年7月 ソフトバンクがアリババに8200万ドルの追加出資。

 有料モデルの易趣eBayと無料の淘宝が激烈な競争を展開。2006年冬、eBayは中国から撤退し、TOMが易趣を買収。

2003年10月 淘宝網の支払い手段として「支付宝」を推薦し始める。買主が支付宝内の口座にお金を入れると、売り主に発注が行き、出荷する。買主が現物を確認したら、お金が売り主の口座に入り、取引が終わる。ただ、易趣との競争が激しく、支付宝の知名度は低かった。

2005年3月 支付宝と中国工商銀行、中国農業銀行など主要銀行が協力協定を結ぶ。

2005年8月 Yahoo!がアリババに10億ドル出資して株式の40%を取得。アリババはYahoo!中国を完全子会社化。その後Yahoo!中国とアリババの統合に力を尽くしたが失敗。

2007年1月 阿里軟件(上海)を設立。アリババ(B2B)、淘宝、支付宝、Yahoo!中国に次ぐ5番目の子会社。中小企業向けの顧客管理用オンラインソフトウェアを販売。

2007年10月 アリババB2B公司を香港に上場。インターネットに理解のあるNASDAQか、B2Bに理解のある香港かと考えて、後者を選択。

2008年4月、淘宝網がB2C業務も開始し、淘宝商城と命名した。

2009年4月 中国人民銀行が、国内の非金融支払サービス会社に対して登録をするように呼びかけた。外資であることが障害になると判断し、支付宝の株式保有をYahoo!とソフトバンクが70%保有、馬雲など管理層が30%を保有という状態から、70%を浙江アリババ電子商務有限公司に移した。浙江アリババは馬雲が80%、謝世煌が20%を保有している。

2009年11月11日、初めて双十一のセールを行い、5000万元を売り上げた。

2010年3月 団体購入サイトの「聚画算」が発足。

2010年8月 支付宝を浙江アリババの100%子会社とする。協定に基づいて(ソフトバンクとYahoo!が大株主である)アリババが支付宝を支配することになったが、中国人民銀行は親会社の浙江アリババ以外が支付宝を支配することは不可と指摘。

2010年11月 淘宝商城の商取引サイトをTmallと名付ける。

2011年1月 アリババB2Bで開店している企業のなかに1000社以上も詐欺を働いている企業があることが発覚。B2B公司のCEOが引責辞任。

2011年 YunOSを開発

2011年5月 支付宝、中国人民銀行より「支付業務許可証」を獲得。

2011年6月 淘宝網と淘宝商城とを別会社にする。

2011年7月 アリババが支付宝に対する支配をやめる、その見返りとしてソフトバンクとYahoo!に対して補償が行われた。

2011年11月 淘宝商城の出店企業の向上を図るため、保証金やサービス料を引き上げたり、偽物に対する懲罰を強化。中小店舗が大反発し、大店舗を攻撃。商務部が中小企業の利益に配慮せよと指導。

2012年3月 淘宝商城を天猫と改名。

2012年6月 アリババB2B公司の上場廃止。

2012年9月 63億ドルの現金と8億ドル以下の優先株と引き換えにアリババはYahoo!の保有するアリババ集団の株を買い戻した。

2012年9月 集団の三大核心業務をプラットフォーム、金融、データと定める。

2013年1月 集団の業務を25の事業部に分ける。

2013年3月 浙江アリババ電子商務有限公司を母体にして、小微金融服務集団を作った。

2013年4月 アリババ、新浪微博の株の18%を5.86億ドルで取得。

2013年5月 馬雲、アリババのCEOを辞し、董事局主席となり、経営の第1線から身を引く。

2013年5月 馬雲は菜鳥網絡科技有限公司の成立を発表し、自らはその董事長となった。

  菜鳥は「中国知能物流骨幹網」によって情報網を作り、全国に倉庫を構えて全国24時間輸送を目指す。商務部幹部が倉庫取得の動きを批判。双十一などに際して、全国の物流企業に販売数量の予測を伝え、順調な配達を実現。

2013年6月 余額宝をスタート。

2014年 映画・エンターテインメントへのクラウド・ファンディングを行う娯楽宝を立ち上げた。

2014年3月 アメリカのTango(メッセージ、無料通話アプリ)に2.15億ドル出資して少数株主になる。

2014年3月 アリババ、銀泰集団(百貨店)に6.92億ドルを投資し、10%の持ち分を取得。

2014年4月 アリババ、優酷土豆集団(オンラインのエンターテインメント会社)に12.2億ドルを出資し、戦略パートナーとなる。

2014年6月 アリババ集団,広州恒大サッカークラブに12億元を出資、50%の持ち分を取得。

2014年6月 アリババ、UCWeb(中国のウェブブラウザー会社)の全株を取得。2009年から買収を開始していた。

2014年9月 アリババ集団がニューヨークに上場。

2014年10月 小微金融服務集団を母体としてアリ金融服務集団が成立。浙江網商銀行が成立。アリ金融服務が30%を保有。

2015年1月 工商行政管理局が前年8-10月に行った抜き取り調査の結果、淘宝網で51の商品を購入したうち、正規品は19しかなかったと発表。アリババはサンプルが少ないと反論。

2015年 DMG Entertainment、湖南衛視と共同で、セットトップボックス(STB)と番組とをセットで提供。YunOSが使われている。

2015年初め インドのPaytm(オンライン支払い、電子商取引)の親会社に出資、25%の持ち分を取得。

2015年5月 円通速逓(YTO Express)に12億元出資し、12%の持ち分を取得。

2015年6月 浙江網商銀行(アリ金融服務集団の子会社)が営業開始。

2015年半ば アリババ、TBO(Tmall Box Office)というオンラインビデオ配信サービスを始めると発表。

2015年8月 アリババが家電小売大手の蘇寧に46億ドル投資して第2の株主(保有比率19.99%)になった。蘇寧もアリババに23億ドル投資。

2016年1月 スマホメーカーの魅族に資本参加。

2016年1月 アリババ、美団(団体購入、レストラン予約)の持ち株(全体の7%)を売却

2016年3月 アリババ集団とアリ金融服務集団の共同出資で「餓了么」(食事配送会社)に投資

2016年4月 優酷土豆集団、アリババの全額出資子会社となる。

 

作成:丸川知雄

データソース:

張燕編著『馬雲全伝』成都:四川人民出版社、2015年。

Alibaba Group 2016 Annual Report

Winston Ma, China’s Mobile Economy: Opportunities in the Largest and Fastest Information Consumption Boom. Chichester, West Sussex: John Wiley and Sons.

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